THE NEWS『からっぽの青』


からっぽの青からっぽの青
(1998/07/30)
THE NEWS

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 THE NEWSの1998年のアルバム『からっぽの青』を、中古で購入。

 THE NEWSは1980年代、「イカ天」で「ベストスピリッツ賞」を得て注目を浴びた女性ばかりのロック・トリオ。私は内田裕也の「ニューイヤー・ロック・フェスティバル」に出演していた(少し前まで常連出演者だった)のを見て知った。

 で、最近、YouTubeで偶然にこの「意識の空洞」という曲のライヴ映像を観て、ノックアウトされてしまったのである(↓)。 

 

 このカッコよさは只事ではない。音はパンキッシュなハード・ロックで、いまのバンドで言ったらdetroit7に近い感じだが、detroit7よりもずっとカッコいい。贅肉がすべて削ぎ落とされて、「よけいな音はただの一つもない」という感じの、ソリッドでストイックなサウンド。純度100%のピュアなロック。ガールズ・ロック・バンドとしても、ランナウェイズもゼルダもまるで目じゃないカッコよさである。

 ルックスもキマッてる。
 美脚がまぶしいスレンダーなギタリスト青木陽子と、巨乳でセクシーなベースの竹山奈穂子、美人なドラムス内山朋子の3人が醸し出す絶妙のバランス感覚(いまでは3人ともオバサンなのだろうが)。これほどカッコイイのに、なぜ売れなかったのかなあ?


↑THE NEWSの代表曲「もっと自由に!」。これは(第二次)天安門事件直後の演奏で、歌詞の内容を変えて天安門事件のことを歌っている。「女性版頭脳警察」という趣。

 ほんとうはこの「意識の空洞」のライヴ映像が入っている『LIVE SHOT NEWS』というビデオが欲しかったのだが、当然のごとく廃盤なので、とりあえず手に入るアルバムを買ってみたしだい。

 この『からっぽの青』も悪くはないが、ライヴのカッコよさには遠く及ばない感じ。『LIVE SHOT NEWS』DVD化熱望!


↑『LIVE SHOT NEWS』からの映像をもう一つ。「COLDSWEAT」(冷汗)という曲。これまたカッコイイ。

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梅棹忠夫・小山修三『梅棹忠夫語る』


梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ)梅棹忠夫 語る (日経プレミアシリーズ)
(2010/09/16)
小山 修三

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 梅棹(うめさお)忠夫・小山修三著『梅棹忠夫語る』(日経プレミアシリーズ/893円)読了。

 今年の夏に90歳で大往生した「知の巨人」梅棹が、その最晩年に自らの来し方を振り返って語った談話集。
 語り下ろしの自伝(ただしダイジェスト版)としても読めるし、風変わりな「梅棹忠夫入門」としても読める。
 カバーの惹句や聞き手の小山修三による「あとがき」には「若い世代へのメッセージ」うんぬんという言葉があるが、そういう感じはあまりしない。

 梅棹の著作というと、私は『知的生産の技術』と『文明の生態史観』しか読んだことがない。なのに「影響を受けた」などと言ったら怒られそうだが、それでも、私は『知的生産の技術』にかなり影響されたという自覚がある。
 私にかぎったことではなく、現在の「知的生産の技術」に梅棹が与えた潜在的影響は甚大・広範なものであるはずだ。たとえば、山根一眞の『スーパー書斎の仕事術』も、野口悠紀雄の『「超」整理法』も、梅棹という先駆者がいなかったら生まれ得なかったはずだ。

 梅棹は、1986年に突然失明するという悲劇に見舞われた人である。そのためであろう、彼はパソコンやインターネットの世界にほとんど触れることなく世を去った。本書にも、「ITは信用しない。自分がやっていないから」という項目がある。
 これは、非常に惜しいことだ。梅棹がITの世界を知ったなら、先駆者ならではの慧眼で、その本質を見事に論じたに違いないのだ。

 ただし本書は、「知的生産の技術」の先駆者としての梅棹よりも、型破りな学者としての梅棹のほうが前面に出ている本だ。関西弁の小気味よいリズムに乗って、日本のアカデミズムの「ここが変だよ」という点をズバズバとついていくところが痛快である。たとえば――。

 どこかでだれかが書いていたんだけど、「梅棹忠夫の言ってることは、単なる思いつきにすぎない」って。それはわたしに言わせたら「思いつきこそ独創や。思いつきがないものは、要するに本の引用、ひとのまねということやないか」ということ。それを思いつきにすぎないとは、何事か。
(中略)
 学問とは、ひとの本を読んで引用することだと思っている人が多い。
 それで、これは昔の京大の教授だけど、講義のなかで、わたしを直接名指しで、「あいつらは足で学問しよる。学問は頭でするもんや」って言った人がいた。頭でするもんやということは、ひとの本を読めということやな。「あいつらは誰も引用していない。こんなのはだめだ」と。そういう言い方を講義のときにしたという話を聞いたことがある。



 その他、「博士号は足の裏についた飯粒や。取らな気持ち悪いし、取っても食えん」などというユーモアに満ちた名言も多く、楽しい。インタビューというより対談に近いスタイルなので、あっという間に読める。それでいて、深みもある本だ。

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鹿島宏『業界のセオリー』


ビジネス界に脈々と伝わる先人の知恵 業界のセオリービジネス界に脈々と伝わる先人の知恵 業界のセオリー
(2010/07/21)
鹿島 宏

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 今日は、知人の葬儀で大田区の「臨海斎場」というところへ。海からの風が吹き渡る、情趣に満ちたいい雰囲気の斎場であった。

 駅から都営バスで斎場へ向かったところ、うしろの席に座ったオバハン2人組が延々とデカイ声でくだらない話をしていて、ウンザリ。こっちはしんみりしているというのに……。途中でたまらず離れた席に移った。

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 行き帰りの電車で、鹿島宏著『業界のセオリー/ビジネス界に脈々と伝わる先人の知恵』(徳間書店/1470円)読了。

 タイトルのとおり、さまざまな業界で語り継がれてきた「仕事のセオリー」を集め、1セオリー/1ページで紹介したもの。

 類書も過去にあった気がするが、これはなかなかよくまとまっていて、読む価値があった。
 余白も多く、一見スカスカな印象だが、短い文章の中によい情報がギュッと詰まっていて、話のネタ本、雑学本としても有益。

 「困ったときは動物と子ども」(広告業界)のような手垢の付いたセオリーもあるし、「これってセオリーじゃないだろ?」と思わせる無理やりなセレクトもないではない。が、玉石混淆の「玉」も多いので、気にならない。

 もちろん、ビジネス書としても好著。ある業界でずっと語り継がれてきたセオリーには、異なる業界の仕事にも役立つ「深イイ」ものが多いのだ。

 以下、印象に残ったセオリーと、メモしておきたくなった雑学的情報を、いくつかピックアップ。

 スタイリストやインテリアデザイナーたちの間で、「色を3つに絞れ」は鉄則です。(中略)
 商品パッケージを手掛けるデザイナーも同じことを言っています。採用する色が3色を超えると色と色がぶつかり合い、途端にイメージがはっきりしなくなるのです。



 「くびれ」が印象的なコカ・コーラの瓶は、女性のボディラインをデザインしたものだという俗説がありますが、本当は「暗闇で触ったときにもコカ・コーラのボトルだとわかるように」開発されたもの。



 ハリウッドでは映画の結末を2種類作っておいて、試写会後のアンケートでどらちかを選択するという手法が多く採用されています。
 最近、DVDのボーナストラックに「もう一つの結末」といった特典を見かけるのは、そういうわけ。



 ほとんどの落語のプログラムには、噺家の名前は書いてあっても演目は書かれていません。それは、落語家はお客の顔を見ながらネタを決めるからです。(中略)当日の客層、体調、天気などを考慮して、いちばんお客が喜びそうなネタを選ぶのです。



 優秀なバーテンダーは、長い間こなかったお客に対して「お久しぶりです」とは言いません。これは、しばらく店に顔を出さなかったことを負い目に感じさせないためです。
(中略)
 同じように、「お疲れのようですね」も禁句です。一見、やさしく気遣っているように思えますが、言われた方は、疲れた姿を人前で見せたことを後悔します。
 お客の顔色を見て、ずいぶん疲れているようだと感じたら、いつもより少しカクテルの味を甘くする、アルコールの分量を減らすなど、お客にわからないところで、気遣いをするものなのです。




 シルバー層にシルバーは禁物……旅行業界

 あるツアーをシニア層向けに発売しましたが、まったく売れませんでした。
 そこでその失敗を分析し、チラシに書いてあった「シルバー」という文句を削除したところ、2倍の反響があったそうです。人はみな、自分のことを実年齢より若く思いたがるもの。特に旅行をしたいと思っている人は元気でパワフルな人が多いのです。



「部下は上司を3日で見抜くが、上司が部下を見抜くには3年かかる」。これは、さまざまな業界で管理職研修を担っている人事コンサルタントがよく使う言い回しです。



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光畑由佳『働くママが日本を救う!』


働くママが日本を救う! ~「子連れ出勤」という就業スタイル~ (マイコミ新書)働くママが日本を救う! ~「子連れ出勤」という就業スタイル~ (マイコミ新書)
(2009/05/23)
光畑 由佳

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 月曜は、取材でつくば市へ――。
 「つくばエクスプレス」が開通してからすごく便利になって、秋葉原から約45分でつくば市に到着する。取材が朝10時からだったので、ちょうど逆方向から都心に出勤してくる人たちと多数すれ違った。いまや完全に通勤圏内なのである。

 乗りながらふと気付いたが、つくばエクスプレスって、それほど長くない距離なのに、茨城・千葉・埼玉・東京の一都三県にまたがっているのだね。

 「授乳服」メーカー「モーハウス」の代表・光畑由佳さんの取材。光畑さんの著書『働くママが日本を救う!――「子連れ出勤」という就業スタイル』(マイコミ新書)を読んで臨む。

 モーハウスの授乳服は、人前で授乳しても、胸やおなかの肌をさらさずにすむようにつくられている。で、会社自体「子連れ出勤」可能な就業スタイルをとっており、赤ちゃんや小さな子どもがごく自然な形で一緒に社内にいるのであった。

 光畑さんは、すこぶる知的で素敵な女性だった。授乳服の普及を通じて世のママたちを応援しているという点ではまさに「社会起業家」なのだが、いかにも社会起業家然とした肩肘張った感じがまるでないのである。

 この『働くママが日本を救う!』も、たんなる会社の宣伝本ではなく、読みごたえのある本。「仕事と育児の両立」という問題に鋭く切り込んで、社会的な広がりがある。男でも、いや、男にこそ一読の価値がある本だ。読みながら、いろいろ目からウロコ。

 本書にも登場する、「ワークライフミックス」という光畑さんの造語が心に残った。通常言われる「ワークライフバランス」のように「ワーク」と「ライフ」を切り離すのではなく、「オンオフの境を少しゆるめて『つながる部分もあっていいんじゃない』」という考え方。それが「子連れ出勤」の根底にあるのだ。

 そういえば、私も自宅で仕事をしているから、巧まずして「ワークライフミックス」を実践しているのであった。

■参考→ 光畑さんへのインタビュー記事

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伊藤裕『臓器は若返る』


臓器は若返る メタボリックドミノの真実 (朝日新書)臓器は若返る メタボリックドミノの真実 (朝日新書)
(2010/08/10)
伊藤 裕

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 伊藤裕(ひろし)著『臓器は若返る――メタボリックドミノの真実』(朝日新書/735円)読了。

 アンチエイジング、メタボ対策の本なのだが、著者が第一級の医学研究者なので、科学的な裏づけの部分に厚みと説得力があって素晴らしい。ちまたにあふれるいいかげんな「健康本」など足元にも及ばない、本格的な「健康本」である。

 若さを保つため、メタボを防ぐために何をすべきかという本書の結論は、食事を腹八分目にするとか、「ちょいきつめ」の運動を励行するとか、規則正しい生活をするといった、ごくあたりまえのこと。
 「なんだ、それだけか。もっと魔法のような若返りの秘策が書かれているかと思ったのに……」とガッカリする向きもあろう。だが、本書の価値は、そのあたりまえの「健康の智恵」がどれほど理にかなっているかが、医学的に詳細に解説されている点にある。
 たとえば、こんな一節がある。

 老化に伴い、筋肉ではいくつかの遺伝子の働きが変わることが知られている。「年齢と関連して変化する596遺伝子のうち179遺伝子が運動により回復する」という研究結果もある。回復する遺伝子の中には、ミトコンドリアの中で、ブドウ糖や脂肪を使ってATPを作ることにかかわるTCA回路や電子伝達系の酵素の遺伝子も含まれている。まさに運動は筋肉の老化を回復させるのだ。



 たんに「運動で老化が防げますよ」などと言われても「何をあたりまえのことを」としか思わないが、このように解説されると「ははーっ!」と平伏して拝聴したくなる。
 男というのはとかく、「健康にいいよ」と言われても理詰めで説明されないと納得できないところがある。メタボの恐ろしさとメタボ脱却のコツを徹底的に理詰めで解説した本書は、まさに男性向け。「メタボってるから運動しなきゃ」とか思いつつ行動に移せない中高年男性の、背中をポンと押してくれる一冊である。

 まあ、正直「こちとら医学生じゃないんだから、そんなに詳細に解説されてもなあ」という部分もあるのだが、そういうところはナナメに読み飛ばせばよい。

 実用書として有益であるとともに、“人間が物を食べて生きていくことの意味”を改めて解説してくれる本として、読み物としても面白い。たとえば――。

 われわれは血が流れていないと生きられない。血液が酸素を運んでいるからだ。では、酸素が最も使われる臓器は何だろうか? それはその臓器に酸素を送り込んでいる血流量をみるとわかる。
(中略)
 なんと、酸素を使う一位は消化器である。臓器全体の実に30%もの酸素を使う。
(中略)
 食事のときには、消化器にさらに多くの血液が送り込まれ、運動時には、骨格筋への血流が増える。食事のあと、頭がボーッとしたり眠くなったりするのは、消化器への血流が優先されるので、頭に血が回らなくなるからだ。やはり、生物にとって「食べること」が最も重要なのである。



 われわれ人間は、他の動物と比べてみて明らかに太っている。このことは二足歩行をすることと同じくらい、他の動物とは異なった人間の際立った特徴となっている。
 同じサイズの哺乳類と比べて人間は脂肪細胞の数が10倍以上多い。エネルギーを貯蔵するポケットをたくさんもっているわけだ。一つひとつの脂肪細胞が膨らむには限界があるが、エネルギー摂取が多くなり過ぎると、人間はたくさんあるポケットを次から次へと膨らませて、どんどん太ることができるのだ。



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KIMONOS『Kimonos』


KimonosKimonos
(2010/11/17)
KIMONOS

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 向井秀徳とLEO今井が組んだ話題のユニット「KIMONOS(キモノズ)」のデビュー・アルバム『Kimonos』(EMIミュージックジャパン/2500円)を購入。

 私はもともと向井もLEO今井も好きなので、結成が報じられたときから注目していたのだが、先行して公開された2曲「Soundtrack To Murder」「Almost Human」のPVのあまりのカッコよさに、即座に予約注文したしだい。CDを予約で買うのは、矢野顕子の『音楽堂』以来である。




  
 向井とLEO今井は、LEOのアルバムに収録された「Metro」ですでにコラボしていた。
 「Metro」は向井らしい放電するようなギターが印象的な佳曲だったが、このアルバムはギターより、ひんやりしたシンセと変幻自在のリズム・セクションが核を成したサウンド。

■参考URL→ EMIのアーティスト・ページ(向井とLEOによるアルバム全曲解説がある)

 このアルバムに手を伸ばす人の多くは、ZAZEN BOYSとLEO今井の中間に位置する音を期待しているだろう。ここにあるのは、まさにそんな音だ。ZAZEN BOYSの先鋭的な感覚とLEO今井のハイセンスなポップ感覚が、理想的な共存を見せている。

 向井がこれまでやってきた音楽の中で、最も一般受けしそうな音。「ナンバーガールはやかましくて苦手」とか思っていた人も、これならオーケイだろう。それでいて大衆迎合という感じはなく、向井らしいエッジは削ぎ落とされることなく健在だ。全編に心地よい緊張感もみなぎっている。

 ユニット名やジャケット・デザインは「海外受けを狙っているのかな?」と思わせるものだが、このアルバムならマジで海外進出できそう。一般のJ-POP/J-ROCKとは別次元にある、濃厚な洋楽テイストのアルバムなのである(オープニング・ナンバーの「No Modern Animal」など、予備知識なしに聴いたら日本のバンドだとは絶対思わないはず)。

 すごくカッコイイので、ふだん洋楽しか聴かないようなコアなロックファンにこそオススメ。

■関連エントリ
LEO今井『Fix Neon』レビュー
LEO今井『Laser Rain』レビュー

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深町秋生『ダブル』


ダブルダブル
(2010/09)
深町 秋生

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 今日は、都内某所で新しい連載の打ち合わせ。
 吐いた息が白くなるほど寒くてビックリ。東京はいきなり真冬である。コートもマフラーも手袋もなしに出かけたことを後悔した。

 連載は月イチで、明年1年間つづく予定。3ヶ月以上先の生活にはなんの保障もないフリーライターにとって、定収入になる連載の仕事はそれだけでありがたい。

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 行き帰りの電車で、深町秋生著『ダブル』(幻冬舎/1575円)読了。

 この作家の本は、デビュー作の『果てしなき渇き』を読んだことがある。面白かったし、新人らしからぬうまさに舌を巻いたが、あまりの後味の悪さにげんなりした覚えがある。

 ■関連エントリ→ 『果てしなき渇き』レビュー

 が、長編第4作となる本書は、『果てしなき渇き』に比べれば一般受けする正統派エンタテインメントで、読後感も悪くない。とはいえ、相変わらずどぎついバイオレンス満載なのだが……。

 一度は犯罪組織を追われた主人公が、手術で顔を変え、別人になりすまして組織に舞い戻り、組織のドンの命を狙う物語。
 手術で顔を変えるというと、ジョン・ウーの『フェイス/オフ』を思い浮かべる向きもあろうが、あそこまで荒唐無稽ではなく、むしろ馳星周の暗黒小説に近い世界が展開される。

 二転三転するスピーディーな展開、テンポよくたたみかけるアクション描写、主要登場人物のキャラ立ちが素晴らしく、一気に読み終えずにはいられない吸引力がある。
 ハリウッド産アクション映画的というか、劇画的というか……。深みもなければ、読み終えたあとにずしりと残る感動もないけれど、つかの間の娯楽としてはたいへんハイクオリティー。

 読みながら、「この人にこういう小説が書けるのなら、馳星周はもういらないな」と思った。「余計なお世話」な感想ではあるけれど……。

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マイケル・ハミルトン・モーガン『失われた歴史』


失われた歴史失われた歴史
(2010/09/18)
マイケル・ハミルトン・モーガン

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 マイケル・ハミルトン・モーガン著、北沢方邦訳『失われた歴史――イスラームの科学・思想・芸術が近代文明をつくった』(平凡社/3360円)読了。
 書評のための読書。ゆえにここにはくわしく感想を書けないのだが、一言だけ。

イスラームの本質を「知の探究」「宗教的寛容」と見る著者が近代西欧科学・思想に多大な影響を与えた中世イスラーム文明の謎に迫る。(アマゾンの内容紹介)



 度を超した西欧中心史観の横行によって、「イスラームの科学・思想・芸術が近代文明をつくった」ことは、いまや忘れられている。「失われた歴史」とは、そのことの謂である。

 かつて世界の先端を走っていたイスラーム文明。だが、その「中心地の若干は、貧困や経済的停滞、また政治的不安定性といった一連の諸問題すべてを背負う発展途上国の一部となってしまった」。

 数世紀にわたり多くの領域で世界を導き、西欧思想と科学興隆の基礎を提供したこれらの社会は、なぜ遅れをとるにいたったのか?
歴史家たちや学者たちは、時の終わりまで論争をづつけるだろう。



 これは「エピローグ」の一節だが、本書の眼目は、「なぜ遅れをとるにいたったのか?」の答えを出すことにはない。西欧中心史観によって不当に隅に追いやられたイスラーム文明の黄金期に、正当な歴史的評価をもたらすための啓蒙こそが眼目なのである。

 ジョゼフ・ニーダムの『中国の科学と文明』(邦訳で全11巻に及ぶ)や、ディック・テレシの『失われた発見』(西洋のものとされてきた科学の大発見の多くが、じつははるか以前の非西洋世界で生まれていたことを網羅的に紹介して、科学史の常識を覆した本)などの先行諸作に、勝るとも劣らぬ労作。イスラームに対する見方が大きく変わること請け合いだ。

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バングルス『ドール・レヴォリューション』


ドール・レヴォリューションドール・レヴォリューション
(2003/02/26)
バングルス

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 バングルスの『ドール・レヴォリューション』を、中古で購入してヘビロ中。
 突然のスザンナ・ホフス熱が昂じ、バングルスの再結成アルバム(2003年)にまで手を伸ばしたというしだい。

 3面デジパックの中ケースのスザンナの写真が、いと美しい。当時すでに40代半ばとはとても思えないキュートさ加減である。

 このアルバムは、スザンナ以外のメンバーもそれぞれ曲を持ち寄って作られている。で、自分が作った曲は自分でリード・ヴォーカルをつとめるという、“ビートルズ方式”をとっている。
 なので、当初は「全曲スザンナに歌わせればいいのに」と不満に思った。ヴォーカルの魅力はスザンナが抜きん出ているわけだし。
 だが、聴き込んでみると、ほかのメンバーの曲もそれぞれ素晴らしいので、気にならなくなった。

 いやー、これほど曲が粒揃いなアルバムだとは思わなかった。いい意味で予想を裏切られた。

 「メンバー求む。ビートルズ、バーズ、バッファロー・スプリングフィールドみたいなバンド」
 ――1981年、ロサンゼルスのローカル誌に掲載されたこんな募集広告から始まったバングルス。このアルバムのサウンドもやはり、ビートルズ、バーズ系である。

 とくに、ビートルズの影響は顕著。収録曲の半分くらいは「まるでビートルズ」なのである。ポール・マッカートニーというより、ビートルズ初期~中期のジョン・レノンを彷彿とさせるいい曲が目白押し。


↑「ザ・レイン・ソング」。いかにも「若き日のジョン・レノンが書いてそうな曲」。甘酸っぱいコーラス・ワークとギターのからみにキュンとなる。


↑この「アスク・ミー・ノー・クエスチョンズ」という曲など、まんま初期ビートルズのバラード。 

 キャッチーなメロデイ、甘くてさわやかなコーラス、そして、ときにフォーク・ロック的、ときにサイケデリックでシンプルなバンド・サウンド……。私は聴きながら、ヴォーカルを若き日のジョン・レノンの声に脳内変換している。それくらい、ビートルズのエッセンスを見事に取り込んでいるのだ。

 1980年代に最も成功したガールズ・ロック・バンドであったバングルスだが、本作のサウンドは80年代的ではなく、むしろ1960年代の香りが横溢している。なんとみずみずしいポップ・ロック・アルバムであることか。

 打ち込みを使った「サムシング・ザット・ユー・セッド」だけがやや異質だが、これはシングル用の曲ということなのであろう。いや、これもすごくいい曲だが……。


↑「サムシング・ザット・ユー・セッド」を歌うバングルス。投稿者のコメントに「Susanna,the most beautiful woman in the Rock- business」とあるが、同意。

 バングルスのメンバーたちは、80年代の全盛期よりも、年齢の分だけちゃんと成長していた。いや、お見それしました。こんなに才能ある人たちだとは思わなかった。再結成第2弾アルバムも、またぜひ出してほしい。

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ブルボン小林『マンガホニャララ』


マンガホニャララマンガホニャララ
(2010/05/27)
ブルボン小林

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 ブルボン小林著『マンガホニャララ』(文藝春秋/1200円)読了。

 ブルボン小林とは、芥川賞作家・長嶋有の別ペンネームである。もちろん長嶋のファンなら知っていることだが、本書には長嶋有の名はどこにも使われていない。長嶋もいまでは映画化作品も複数ある人気作家なのだから、長嶋名義で出したほうが少しは本の売れ行きも上がると思うのだが……。

 ブルボン小林名義の著書には、『ゲームホニャララ』というゲームネタのコラム集もある(私はゲームをやらない人間なので、未読)。本書はそのマンガ版。『週刊文春』にいまも隔週連載中の同名コラムを中心に、さまざまなメディアに寄せたマンガネタのコラムを集めたものなのだ。

 マンガ評論と言わずに「マンガネタのコラム」と呼ぶ理由は、読んでみればわかるはず。古いものから新しいものまで、メジャーからマイナーまで、さまざまなマンガを取り上げた文章が並んでいるのだが、その大部分は作家論とも作品論とも言いにくい、ユニークな角度からマンガを語った内容なのである。

 たとえばあるコラムでは、「刊行に時間がかかることでも有名」な『ヒストリエ』のコミックスに、なぜか「これまでのあらすじ」がないことに着目。誰も思いつかない角度から、『ヒストリエ』の魅力に迫っている。

 別のあるコラムでは、人気マンガのタイトルロゴについて語るという、これまたほかの誰も思いつかないようなテーマを選んでいる。しかも、そんなトリヴィアルなネタで十分面白いコラムになっているのだから、スゴイ。

 また、別のコラムでは、マンガの中に顔が描かれないキャラクター(『めぞん一刻』の響子さんの前夫とか、『美味しんぼ』の山岡士郎の母親など)を比較して、顔が描かれないことの意味を考察している。

 些末なテーマばかり選んでいるようでいて、その内容は意外にも、取り上げた作家・作品の本質を射抜いている。
 たとえば、1990年代とゼロ年代の人気女性マンガ家の質の違いを、著者はなんと「床」の描き方の違いから論じてみせる(!)。

 九○年代、女性作家の漫画には、やたらと「床」が描かれていた。比喩ではない。(憧れも含め)若者がフローリングとベッドで暮らすようになった時代の反映だろうか。(中略)岡崎京子の漫画が特にそうで、人物はしばしば床にいたし、読者の視野にも板の線がやたら目に入る。
 ゼロ年代にデビューした渡辺ペコの『にこたま』にはほとんど「床」が出てこない(強調がない)。



 そうした違いが何を意味するのかを、著者は謎解きしていく。訳知り顔の評論調ではなく、軽快なコラム芸の中で……。

 前半を占める『週刊文春』連載分が、総じてコラムとしての質が高い。それ以外のメディアに寄せた原稿を集めた後半は、玉石混淆。
 ただ、全編をつらぬく飄々とした味わいは、長嶋有の小説世界そのものだ。長嶋ファンで、しかもマンガ好きなら十分楽しめる内容である。

 何より好ましいのは、マンガを読むこと、マンガについて語ることの楽しさが、全編から熱く伝わってくる点。

 長嶋有名義のエッセイ集『いろんな気持ちが本当の気持ち』の一編に、CDを買って電車で帰るとき、電車の中でCDの包装を開けてライナーを読み、音を想像するのが楽しい、という一節があった(本が手元にないのでうろ覚えだが)。
 私はその一節を読んだとき、音楽好きの「気持ち」をじつにうまくすくい上げるものだ、と感心した。

 同様に本書も、トリヴィアルなネタのコラムを通じて、マンガ好きの「気持ち」が巧みに表現されている。

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スザンナ・ホフス『ボーイの誘惑』


When You're a BoyWhen You're a Boy
(1991/02/02)
Susanna Hoffs

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 4日連続で過密スケジュールだったので、昨晩は疲労困憊してバタンキュー(死語)。夜のうちに書くはずだった原稿が書けず。

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 スザンナ・ホフスの『When You're a Boy』を聴く。
 聴く順番が逆になってしまったが、こちらが91年のファースト・ソロアルバムである。邦題は『ボーイの誘惑』という、なんだかなあというもの。
 アルバムのラストがデヴィッド・ボウイの「ボーイズ・キープ・スウィンギン」のカヴァーなのだが、この曲に「♪When You're a Boy」というリフレインがあるので、そこから取ったタイトルであろう。

 先日聴いたセカンド・ソロ『スザンナ・ホフス』が元アイドルらしからぬ渋い音だったのとは逆に、こちらはバングルスの延長線上にある、キラキラはじけるガーリー・ポップ。
 ただし、バングルスほどバンド志向ではなく、シンセを多用して作り込んだ音になっている。「バングルスにちょっとAORテイストをまぶしてみました」という感じ。

 つまらない曲もないではないが、7割くらいはシングルにしてもよさそうなキャッチーな曲で、ポップ・アルバムとしてはなかなかの完成度。

 なにより、スザンナ・ホフスの声そのものに強い魅力がある。キュートなロリロリ声なのにややハスキーで、ちょっぴりツンデレな味わいもあるヴォーカル。日本でいうと、「ツンデレ・ヴォーカル」の異名をとる鈴木祥子の声に質感が近い。

 以下、YouTubeにアップされた音源から、このアルバムの中のオススメ曲を貼っておく。
 中古だと1円+送料で手に入るので、オススメ。









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大部美知子『気持ちをうまく伝える技術』


気持ちをうまく伝える技術気持ちをうまく伝える技術
(2009/11/16)
大部 美知子

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 毎日バタバタ忙しい。
 明日の金曜は企業取材で北九州へ(日帰り)。土・日は仕事で福島へ(一泊)。月曜は都内で取材が一つと打ち合わせが一つ。すでに年末まで仕事がぎゅうぎゅうに詰まっている。

 ……というと、「ケッ! 売れっ子ぶりやがって」と思われるかもしれないが、私ごときはまだまだ売れっ子の範疇に入らない。売れっ子の物書きというのは、数年先まで連載と著作刊行の予定が詰まっているような人を言うのである。

 大部美知子著『気持ちをうまく伝える技術――アサーティブ・コミュニケーションのすすめ』(かんき出版/1260円)読了。著者を月曜に取材するので、その準備である。

 いわゆるアサーション・トレーニングのキモの部分を、イラスト・図解満載でわかりやすく説いた入門書。「ほめ上手になる5つの法則」「叱り上手になる5つの法則」などのくだりに目からウロコ。

 「きく」には「訊く(ask)」「聞く(hear)」「聴く(listen)」の3種類があり、相手の心を開くためにはこちらが「聴く(listen)」――すなわち「傾聴」の姿勢にならなければいけない、という話も興味深かった。
 では、どうすれば「傾聴」になるのか? 著者はそこでもまた「5つのポイント」を挙げる。この本は、取材仕事のスキルアップにも役立ちそうである。

 アサーションではコミュニケーションの仕方を「アグレッシブ」「ノン・アサーティブ」「アサーティブ」の3つに分類するのだが(「アサーティブ」がGOODでほかの2つはBAD)、私自身は明らかに「ノン・アサーティブ」(相手の言うことを受け入れて、自分の気持ちや要望をうまく伝えられない類型)寄りだなあ、と反省。

 もう一冊、本邦におけるアサーション入門書の草分け(らしい)『アサーション・トレーニング』(平木典子著)を読んで取材に臨む予定。

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サンタナ『ギター・ヘヴン』


ギター・へヴンギター・へヴン
(2010/09/22)
サンタナ

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 ここ1、2ヶ月でいちばんよく聴いたCDが、じつはこれだったりする。
 ディスク・レビューを書くためにサンプル盤をいただいた、『ギター・ヘヴン~グレイテスト・ロック・クラシックス』(ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル)。サンタナが、ロック史に残る有名曲ばかりを取り上げたカヴァー・アルバムである。

 ギターをもってのけぞっているジャケが、「ダッセ~」という感じ。おなじみのロゴがなければ、サンタナのアルバムとはとても思えない。横尾忠則を起用したりして、一貫してジャケにこだわってきたサンタナらしからぬダサさだ。

 だが、ジャケであなどってはいけない。中身はゴージャスである。 
 特筆すべきは、曲ごとに変わるゲスト・ヴォーカリストの顔ぶれが豪華なこと。スコット・ウェイランドやチェスター・ベニントンなど、現役バリバリの人気ロック・バンドのヴォーカリストからジョー・コッカーのような超ベテランまで、一流どころがずらりと揃い、喉を競っているのだ。
 名ヴォーカリスト、ポール・ロジャースが曲ごとにギタリストを替えて作った『マディ・ウォーター・ブルーズ』という傑作カヴァー・アルバムがあったが、あれの逆ヴァージョンという趣。

 ヴォーカルにかぎらず、ゲスト・ミュージシャンも豪華だ。
 ビートルズの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」なんて、ヴォーカルがインディア・アリーなうえにヨー・ヨー・マのチェロまで加わっている。ドアーズの「ライダーズ・オン・ザ・ストーム」なんて、オルガンはレイ・マンザレク(つまり、本物の元ドアーズ)である。しかも、ドラムスは全編デニス・チェンバースだったりする。

 選曲は、王道路線。ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」、レッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」、クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」などの超定番を中心に、ギター・リフに魅力の核がある曲ばかりが選ばれている。
 その中で、カルロス・サンタナは持ち前のエモーショナルなプレイを存分に披露。まさに「ギター天国」の名にふさわしい一枚といえる。

 まあ、正直なところ、「なぜサンタナがこの曲をやるのか?」という必然性がまったく見えない曲もある。デフ・レパードの「フォトグラフ」なんて、予備知識なしに聴いたらサンタナがやっていると思う人は誰もいないだろう(サンタナらしくないというだけで、カヴァーとしての出来はよい。元曲よりカッコイイくらい)。
 『キャラバンサライ』などの過去の名作にあった深い精神性はここにはなく、本作でのカルロスはひたすらロック・エンタテインメントに徹している感じだ。

 しかし、無節操に弾きまくっている感はあっても、サンタナらしさが光る部分は随所にある。
 たとえば、「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」などで聴かせる「泣きのギター」はサンタナの真骨頂だし、ローリング・ストーンズの「キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング」の間奏で突如濃厚になるラテン・テイストはさすがという感じだ。

 原曲に比較的忠実なアレンジのものが多いが、AC/DCのハード・ロック・クラシック「バック・イン・ブラック」をヒップホップのナズとのコラボで取り上げるなど、意表をつくアレンジのものもある。多彩な内容ながら、カルロスのギターが全体に統一感を与えている。

 ロック黄金期の名曲の数々を21世紀に蘇らせた本作は、中高年ロック・ファンには懐かしく楽しめるし、ロックを聴き始めたばかりの若者たちにとっては最高のロック入門となるだろう。
 「求道者」としてのカルロス・サンタナを求める古いファンは顔をしかめるかもしれないが、エンタテインメントとしては上出来のアルバムだ。世界各国で大ヒット中らしいが、それもうなずける。

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スザンナ・ホフス『スザンナ・ホフス』


スザンナ・ホフススザンナ・ホフス
(1996/10/25)
スザンナ・ホフス

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 昨日は、取材で南アルプス市(山梨県)まで――。特急「あずさ」が立川を通るので、片道1時間半くらいで行ける。南アルプス市には鉄道が通っていないので、隣接市からはタクシーで。

 帰りに甲府の駅前で、話題のB級グルメ「甲府鳥もつ煮」を食す(駅前には、鳥もつ煮を出す店がずらりと並んでいた)。
 甘辛い味付けはあまり好みではないが、ま、つまみにはいいかな。

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 スザンナ・ホフスのソロ・アルバム『スザンナ・ホフス』を聴いた。
 セルフタイトルだから一見ファースト・アルバムのようだが、これは1996年のセカンド・ソロである。

 歌声はいつもながらキュートだが、バングルスのころのような甘ったるいアイドル臭さはまったくない、なかなか渋いアルバム。全体にフォーク・ロック的な素朴な味わいで、曲によってはオルタナ/ガレージロック的な荒々しさもある。


↑本作きってのポップ・チューン「オール・アイ・ウォント」を歌う、96年当時のスザンナ。小柄でカワイイ。

 特徴的なのは、バングルスのような元気いっぱいにはじける感じがなく、むしろ静かな哀しみ、喪失感のようなものが全編に底流しているところ。なぜかジョン・レノン射殺事件を歌った曲なんかも入っているし(事件から16年後のアルバムなのに)、「このころ何があったんだ、スザンナ」という感じ(笑)。

 総じて、とてもよくできた好アルバムだ思う。ただ、ソロアルバムがこの2枚目で打ち止めになっているところを見ると、きっとあまり売れなかったのだろう(バングルスに比べれば)。
 バングルスのファンよりも、むしろアメリカン・ロックを聴きこんできた耳の肥えたリスナー向け、という感じ。

 なお、私の聴いたのは日本盤だが、日本盤はボーナス・トラックが米盤より2曲も多い。
 そのうち1曲はジェリー・ラファティーがやっていたスティーラーズ・ホイールのヒット曲「スタック・イン・ザ・ミドル・ウィズ・ユー」のカヴァー。これがなかなかいい。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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