BOOK勘 |
|
2008-07-02 Wed 10:46
最近、意識して週に一度は書店に行くようにしている。 大きすぎず小さすぎない中規模書店(うちの地元でいうとオリオン書房)を、30分くらいかけてざっと見て回るのである。 書店を観測ポイントとした、「出版業界の定点観測」のようなものだ。 ここ数年、ネット書店で本を買う機会が圧倒的に多くなって、リアル書店に行く機会が激減した。その結果、「本に対する勘」のようなものが著しく鈍ったという実感がある。 本に対する勘――いわば「BOOK勘」――とは、書店で「お、この本は売れそうだな」というニオイや、自分にとって有益な本のニオイを嗅ぎ分ける勘である。ライターにとっては、仕事の能力にも直結するたいせつな勘といえる。 ネット書店が存在せず、日常的にリアル書店に行っていた時代には、いまよりもずっとそうした勘が働いた。「ピーン!」ときたものだ。 ただなんとなく書店の中を見て回る間にも、脳内では膨大な量の情報が処理されていて、そのくり返しによっておのずと「BOOK勘」が醸成されていたのであろう。「勘」というのも、要は「意識下の情報処理の結果、引き出された回答」なのだろうから……。 で、そうした「BOOK勘」を少しでも取り戻そうと、週一の本屋通いを自らに課したというわけである。 ……と、ここまで書いてふと思いついたのだが、「ひきこもり」が長くなって人に会わない期間が長引くと、他人に対する勘(いい人か悪い人かなどを直観で判定する力)はやはり著しく減退するのではないか。 そう考えると、会社員に比べれば人と会う機会が少ない我々在宅フリーランサーは、そうした「人物勘」がかなり鈍っているのかもしれない。 |
|
| mm(ミリメートル) |
|
