2018年に観た映画BEST10



 2018年のマイBEST10、今日は映画である。

 今年はわりと「最大公約数的な10本」になった気がする。 
 基準は「2018年中に日本で公開された映画」で、順不同。感想を書いたものについては、タイトルをクリックすると感想に飛びます。

『万引き家族』

『ボヘミアン・ラプソディ』

『孤狼の血』

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

『恋は雨上がりのように』

『カメラを止めるな!』

『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』

『シェイプ・オブ・ウォーター』

『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』

『犬猿』

■もう10本選ぶなら?
『素敵なダイナマイトスキャンダル』
『デトロイト』
『スリー・ビルボード』
『タクシー運転手 約束は海を越えて』
『ゲティ家の身代金』
『レディ・バード』
『コンフィデンシャル/共助』
『レッド・スパロー』
『ワンダーストラック』
『ウィンストン・チャーチル  ヒトラーから世界を救った男』

『バーフバリ 伝説誕生』



 『バーフバリ 伝説誕生』を映像配信で観た。



 インドの歴代興行収入最高額を記録したという、歴史スペクタクル・アクション。
 続編にあたる『バーフバリ 王の凱旋』が昨年末に公開され、やたらと評判がいいので、とりあえず正編を観てみた。

 古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』にインスパイアされた貴種流離譚であり、神話的色彩の強いヒーロー・アクション。
 ……なのだが、インド映画特有の大げさすぎる演出がいちいちおかしくて、ある種のコメディ映画としても楽しめる。

 なおかつ、ラブストーリーでもあり、登場人物が突然朗々と歌い出したりするミュージカルでもある。
 それでいて、古代インドを舞台とした歴史スペクタクルとしても上出来。とくに、終盤の大軍勢の戦闘シーンは、なかなかの迫力だ。

 「とにかく観客を楽しませずにはおかない」というサービス精神が、全編に横溢している。「ボリウッド」とも称されるインド映画の底力を思い知らされる映画。続編『バーフバリ 王の凱旋』も必ず観る。

『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』



 『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』をDVDで観た。



 永井豪原作の1970年代のロボットアニメ『鋼鉄ジーグ』をモチーフにしながらも、『パシフィック・リム』のようなロボット・アクションではなく、街のチンピラたちが闘うクライム・アクションだという、ヒネリの利いたイタリア映画。

 「フランスでは『グレンダイザー』(やはり永井豪原作のロボットアニメ)が放映されて大人気」という話は私が子どものころによく聞いたが、イタリアでは『鋼鉄ジーグ』のほうが人気だったようだ。
 なんにせよ、やはり永井豪は偉大なマンガ家だし、日本のアニメの影響力はやはりすごい。

 「皆はこう呼んだ~」って、ヘンなタイトルだなァと思ったら、これは日本語で言う「人呼んで~」のことなのだね。
 それを「人呼んで」とせず、あえて“直訳調”のタイトルにするあたり、ヒネったセンスがなかなか。

 主人公はコソ泥をくり返す街のチンピラ、エンツォ。彼が警察に追われて河に飛び込んだら、そこに不法投棄されていた放射性廃棄物を全身に浴びたことで、なぜか不死身の身体になってしまう……という、なんともゆる~い設定のヒーロー・アクション。
 しかも、エンツォは当初、そのスーパーパワーを正義のために用いず、ATMを機械ごと盗むような犯罪に用いてしまう。

 だが、不幸な生い立ちの娘・アレッシアと出合ったことから、エンツォは自らの力を悪との闘いに用いることを決意する。
 アレッシアは幼少期に受けた性的虐待で深く心を病み、軽度知的障害でもあるらしい。そして、アニメ『鋼鉄ジーグ』の世界を現実と信じ、『鋼鉄ジーグ』のDVDを心の支えに生きている。彼女はエンツォのパワーを目の当たりにして、彼を『鋼鉄ジーグ』のごときヒーローと信じるのだった。

 アレッシアのヒロイン像は、明らかにフェリー二の『道』のジェルソミーナを下敷きにしている。無知ゆえの無垢に貫かれた聖女としてのヒロインなのだ。
 そして、エンツォが闘う敵となるマフィアのボス、ジンガロのサイコパス的キャラクターは、タランティーノの諸作を彷彿とさせる。
 フェリーニと永井豪とタランティーノの融合! なんとも濃ゆいエンタメである。

 ヒロインのエキセントリックなキャラゆえ、好悪の分かれる作品だと思うが、私はけっこう好きだ。

2017年に観た映画BEST10



 2017年のBEST10、最後は映画である。

 観たかった『ブレードランナー2049』も『ドリーム』も、『ベイビー・ドライバー』も『アトミック・ブロンド』も、映画館では観逃してしまった。なので、観ていたらおそらくラインナップが変わったと思う。

 それはともかく、あくまで自分のための備忘録なので、いちおうBEST10は選んでおこう。
 基準は「2017年中に日本で公開された映画」で、順不同(私が観た順)。タイトルをクリックすると当ブログのレビューに飛びます。

 この中からしいてBEST5を選ぶとすれば、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『未来を花束にして』『マリアンヌ』『お嬢さん』『LOGAN/ローガン』といったところ。

『マリアンヌ』

『ムーンライト』

『LOGAN/ローガン』

『お嬢さん』

『未来を花束にして』

『T2 トレインスポッティング』

『沈黙 -サイレンス-』

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

『メッセージ』

『ワンダーウーマン』

■次点
『22年目の告白 -私が殺人犯です-』
『ザ・コンサルタント』
『夜に生きる』

『レッド・ダイヤモンド』



 『レッド・ダイヤモンド』を映像配信で観た。
 ハリウッドではなく、カナダ産のクライム・アクション映画。



 ブルース・ウィリス主演(※)のわりには話題にならなかったし、全編にB級感あふれる作品。

※厳密には準主演(しかも悪役)で、主演はマーク=ポール・ゴスラーなのだが、役者としての格の差からウィリスが主演みたいな扱いになっている

 凄腕の泥棒が仲間たちと組んで、時価総額5億ドルのダイヤモンド強奪作戦に挑む……という骨子といい、主人公を翻弄する女泥棒(『ジョー・ブラックをよろしく』のクレア・フォーラニ)の峰不二子的キャラといい、『ルパン三世』を彷彿とさせずにはおかない。
 じっさい、日本ではなくハリウッドで『ルパン三世』を実写映画化したとしたら、こんな映画になるかもしれない。

 ウィキペディアによれば、「この映画は多くの批評家から酷評されており、Rotten Tomatoesでは批評家レビューが珍しく0%の支持率を記録している」という。
 私は、そこまでひどくはないと感じた。主人公の窮地を何度も救う美女スナイパーを演じたジェナ・B・ケリーがカワイイし、つかの間の娯楽として平均点は十分クリアしている。
 ただ、脚本に粗が目立つし、アクションも全体的に安っぽい映画ではある。


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Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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