スガシカオ『FUNKAHOLiC』 |
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2008-08-08 Fri 21:30
スガシカオのニューアルバム『FUNKAHOLiC』(BMG)を、サンプル盤を送ってもらって聴く。9月10日発売予定。 村上春樹は音楽エッセイ集『意味がなければスイングはない』(2005年)の中で、スガシカオについて一章を割いている。同書の中で、J-POPのアーティストとして取り上げられたのはスガシカオのみである。 その中で村上は、スガシカオの作る歌詞に高い評価を与え、「右の耳から左の耳に抜けていくような、ただ収まりのいい歌詞のための歌詞ではない」と評している。 村上春樹がホメたからというわけではないが、この新作を聴いて、歌詞の質の高さ、面白さに舌を巻いた(まだ発売まで日があるため、媒体資料に載った歌詞には「最終版ではございません」と注記があるので、引用は控える)。 手垢のついた表現をことごとく回避した、独創性あふれる歌詞。きれいごとではない男のホンネまでがリアルに表現されているのだが、それでいて過度の生活感や湿っぽさはなく、ノリのよさとクールネスに満ちている。 サウンド面では、『FUNKAHOLiC』(ファンカホリック=ファンク中毒)というタイトルのとおり、これまで以上にファンクからの影響が色濃くあらわれている。ギラギラのホーン・セクションが心地よいオープニング・ナンバー「バナナの国の黄色い戦争」など、思いっきりファンクである。 とはいえ、その濃厚なファンク色が、一般のJ-POPリスナーにも違和感なく受け入れられるポップなわかりやすさの中に昇華されているあたりは、さすがスガシカオ。 このアルバムのサウンドを代表しているのが、先行シングルにもなった「コノユビトマレ」。この曲には、ファンクとJ-POPそれぞれの要素が理想のバランスで共存している。分厚くうねるベースラインと鋭角的なリズム・ギターに象徴される典型的ファンク・サウンドに、スガシカオならではのポップなメロディーが無理なく乗っているのだ。 もちろん、スガシカオの大きな魅力であるスモーキーな歌声も健在だ。 |
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ボビー・ハッチャーソン『ハプニングス』 |
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2008-08-07 Thu 05:06
ボビー・ハッチャーソンの『ハプニングス』(EMI/1500円)を買った。1967年の作品。 ハッチャーソンはヴァイブ(ヴィブラフォン)奏者。本作は彼の代表作にして、ブルーノート・レーベルにおける「新主流派」の動きの中でも、突出した傑作とされているものなのだそうだ。 ジャズ史的な位置づけはよくわからないのだが、「ヴァイブの音色がすこぶる涼しげで、夏にピッタリなジャズ・アルバム」との評判を聞いて買ってみた。 なるほど、思いきり「夏仕様」な感じの音だ。 透き通った水をたたえたプールの水底から、真上の太陽を眺めているようなイメージの音。海ではなく、断じてプール。きらきらした透明感と静謐さ、無機質なクールネスが、海という感じではないのである。 ハッチャーソンのヴァイブとハービー・ハンコックのピアノが、同等の重みをもってサウンドの核になっている。 ピアノとヴァイブの組み合わせというと、チック・コリアとゲイリー・バートンのデュオ『クリスタル・サイレンス』を思い出す。あちらが雪景色のようなサウンドだったのに対して、こちらはあくまで夏の音だ。 オープニングの「アクエリアン・ムーン」と、管楽器をヴァイヴに置き換えて演奏したハンコックの「処女航海」の2曲が、突出してよい。 ジャケットもじつによい。スタイル抜群の美女のモノクロ写真をピンクの下地の上に載せたデザインが、「1960年代的なオシャレ感」に満ちている。 |
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「サマー・ソング」ベスト20 |
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2008-07-15 Tue 11:31
※以下は、昔メイン・サイトに書いたものの流用である。サイトのコンテンツで残すべきものはブログに移して、もう閉じてしまおうと思っている(いまどき「ホームページ・ビルダー」でちまちま更新するのもメンドイし) スチャダラパーの「サマージャム’95」の歌詞ではないが、10代のころ、夏になるとよく、お気に入りの「夏っぽい曲」ばかりを集めたテープを作ったものだった(ありがちですね)。 では、いまの私が同じようなテープを作ったとしたら? というわけで選んでみたのが下の20曲。サザンとかチューブとか山下達郎とかは意地でも選ばないのである。 ------------------------------------------------------- 1位「夏なんです」(はっぴいえんど) トリビュート盤『HAPPY END PALADE』ではキリンジがカヴァーしていた名曲。キリンジのヴァージョンは“都市の夏”というムードに仕上がっていたけれど、名盤『風街ろまん』に収められたこの原曲は、昔ながらの田舎の夏休みという雰囲気。少年時代の夏休みの思い出が心に広がる、ノスタルジックな名曲。 2位「ポロメリア」(Cocco) Coccoの曲の中でも、「遺書。」や「Raining」と並ぶ屈指の名曲。ポロメリア(=プルメリア)とは花の名。曲名どおり、極彩色の花が咲き乱れる南の島の夏を思わせる、スケールの大きい曲。 「見上げれば 終わりをみたこともない 目眩を覚えるような空(あお)」 ――リフレインのこのフレーズが、耳に焼きついて離れない。 3位「サマージャム’95」(スチャダラパー) ラップでこんなに抒情的な「サマー・ソング」が作れるなんて、私はこの曲を聴くまで想像だにしなかった。私がスチャダラパーに対して抱いていた偏見(=「どうせお笑いラップでしょ」)も、この1曲で吹っ飛んだ。 これは、「夏なんです」から四半世紀近くを経て生まれた、“ジャパニーズ・サマーソング”のスタンダードだ。 4位「LADY COOL」(ルースターズ) ルースターズのラスト・アルバムでもある名盤『FOUR PIECES』収録の名曲。終わりゆく夏の恋を歌う歌詞が、ルースターズというバンドの終焉と二重映しになって哀切無比。間奏のギターソロの鳥肌ものの美しさなど、すべてがバシッと決まったパーフェクトな曲。花田裕之のヴォーカルはヘタだが、そのヘタさかげんすら、ここではむしろ切なさに昇華されている。 5位「ネフードの風」(パンタ&HAL) パンタのアルバム中、『クリスタルナハト』と並び称される名盤『マラッカ』収録の名曲。『アラビアのロレンス』をモチーフにした、男臭いサマー・ソング。ワイルドでありながらリリシズムに満ちている。 パンタの曲ではいつものことだが、詞が素晴らしい。「つきっ放しのストロボのように/まばたきを忘れた空」――最初のフレーズでもうノックアウトだ。 この『マラッカ』にはほかにも、ロックと演歌とレゲエのスピリットが奇跡のバランスで融合した「つれなのふりや」や、故マーク・ボランに捧げた美しいバラード「極楽鳥」など、夏っぽい名曲多し。 6位「サマー・ナーヴス」(坂本龍一&カクトウギ・セッション) 坂本龍一がYMO在籍中に作った(※)、テクノ&フュージョン風味のセッション・アルバムの、タイトル・ナンバー。このアルバム全体が夏っぽいテイストで作られていたが、とくに、オープニングを飾ったこの曲は三重丸のサマー・ソング。坂本のヘタクソなヴォーカルも、むしろかわいらしい。 ※アマゾンのオフィシャル・レビューに「YMO結成以前、坂本龍一のソニーに残した1979年作品」とあるが、これは間違い。YMOは78年結成 7位「夕なぎ」(ナーヴ・カッツェ) ポリスを彷彿とさせる緻密なアンサンブルで目利きを唸らせた、女性ばかりのロック・トリオ「ナーヴ・カッツェ」。そのファースト・アルバム『OyZaC』(1987)に収められた曲。夏の夕暮れに吹く一陣の風のように涼やかな名曲である このナーヴ・カッツェ、いま聴いてもスゴイ。なにしろ、ポリスばりのタイトな演奏なのに、ヴォーカルとコーラスは透き通るような美しい女声なのだからたまらない。その落差にしびれる。 8位「いいあんべえ」(ザ・ブーム) 「島唄」ももちろん素晴らしい曲だけど、こちらのほうが私好み。歌詞はすべてウチナーグチ(沖縄の言葉)なのに、島唄のたんなる模倣に終わらず、見事に「ザ・ブームの曲」になっている。これぞまさに日本産ワールド・ミュージック。 9位「MIND CIRCUS」(中谷美紀) 女優・中谷美紀のシンガーとしてのファースト・アルバム『食物連鎖』のオープニングを飾った曲。くせのない涼やかなヴォーカルが心地よい。作曲の坂本龍一がプロの仕事をしている。「きみのまなざしは/夏草が茂る避暑地の空の匂い」――売野雅勇の詞も、夏っぽくてよい。 10位「夏色の服」(大貫妙子) 大貫妙子にも夏に似合う名曲は多い。名盤『ロマンティーク』(私はこれがいちばん好き)はアルバム全体が見事なサマー・ミュージックになっていたし、「夏に恋する女たち」なんてヒット曲もあった。あ、「幻惑」や「海と少年」も夏に合うなあ。 でも、1曲選ぶとしたら、『クリシェ』収録のこの曲。「よく似合うと買ってくれた夏色の服を/今年もひとりで抱きしめてしまう」という切ない歌詞をもつトーチ・ソング(失恋・片思いの歌)の傑作。能天気なサマー・ソングより、こういう切なさのある曲のほうが私好み。 11位「8月のセレナーデ」(スガシカオ) よく聴いてみれば、この曲の歌詞には夏をイメージさせる言葉はただの一つも出てこない。にもかかわらず、タイトルとメロディー、アレンジだけで、見事に夏を表現している。たとえばイントロのギターは川のせせらぎを思わせるし、コーラスや間奏のピアノは夏の風と光をイメージさせる。その繊細な表現力に脱帽。 スガシカオにはほかにも、「夕立ち」「ぬれた靴」など、けだるい真夏の夜を思わせる佳曲がある。 12位「ファム・ファタール〜妖婦」(細野晴臣) 細野晴臣がYMO結成直前に発表した名盤『はらいそ』の収録曲。一見トロピカル・ミュージックのようでいて、熱帯の夏というよりは“異界の夏”という趣の幻想味を漂わせる傑作。 13位「何でもないよ(Some Things Don't Matter)」(ベン・ワット) エヴリシング・バット・ザ・ガールのベン・ワットのソロアルバム『ノースマリン・ドライヴ』(1983)――いわゆる「ネオアコ」を代表する名盤の一つ――収録の名曲。べつに歌詞は夏の歌というわけではないのだが、ボサノヴァっぽいギターとメロディの切なさが絶品で、私にとっては完璧なサマー・ソング。 14位「愛を求めて」(ネッド・ドヒニー) ネッド・ドヒニーが1976年に発表した『ハード・キャンディ』は、私にとっては洋楽最高のサマー・アルバムだ。これほど夏に似合う曲満載のアルバムはほかにない。 夏に似合うアメリカン・ポップスというと馬鹿明るいだけの能天気な曲を思い浮かべる人が多いだろうが、このアルバムはさわやかさと切なさと透明感を併せ持った絶品である。アコースティックなフォーク色と洗練されたソウル・フィーリングの見事な融合。この「愛を求めて(EACH TIME YOU PRAY)」のほかにも、いい曲がいっぱい。 15位「砂の女」(鈴木茂) 元はっぴいえんどのギタリスト・鈴木がアメリカに渡り、向こうの一流スタジオ・ミュージシャンたちと互角に渡り合った名盤『バンド・ワゴン』のオープニング曲。安部公房の「砂の女」とは関係ない(たぶん)。乾いた夏の風が吹き抜けていくような「シティー・ポップ」の逸品。このアルバムにはほかにも、「微熱少年」などサマー・ソングの名曲が。 16位「ドラゴンフライ・サマー」(マイケル・フランクス) マイケル・フランクスの曲にも、夏に似合うものが多い。『タイガー・イン・ザ・レイン』のタイトル・ナンバーは雷が過ぎさったあとの切なさにぴったりだし、名盤『スリーピング・ジプシー』や『ブルー・パシフィック』は丸ごとサマー・ミュージックの逸品だ。 でも、あえて1曲選ぶとしたら、タイトルに「夏」が織り込まれたこれ。同名アルバムのタイトル・ナンバーで、夢幻的で上品、かつ切ない。ちなみに、「ドラゴンフライ」とはとんぼのこと。 17位「海辺のワインディング・ロード」(矢野顕子) 矢野顕子のピアノ弾き語りカヴァー集はいまのところ3作あって、そのうち『Home Girl Journey』は、いちばん夏っぽい曲を集めたアルバムになっている。小室等の「赤いクーペ」、槙原敬之の「雷が鳴る前に」などなど。とりわけ、忌野清志郎(ガンバレ! 生きろ!)のカヴァーであるこの曲の清冽さ・切なさといったら……。 18位「青い車」(スピッツ) スピッツにはこれ以外にも「夏が終わる」などのサマー・ソングがあるが、あえて1曲選ぶならこれか。アップテンポの明るい曲調なのに、その底に切なさがピンと張りつめているあたり、いかにもスピッツらしい。なお、よしもとよしともにも「青い車」という傑作青春マンガがあるが、あれはこの曲にインスパイアされた作品。 19位「残暑」(クラムボン) クラムボンのサード・アルバム『ドラマチック』は、全編夏っぽいイメージでつらぬかれた作品だった。中でも、シングルカットされたこの曲は、過ぎ去る夏を惜しむようなけだるい切なさが心地よい佳品。 20位「ハイヌミカゼ」(元ちとせ) 元ちとせのデビュー・アルバムのタイトル・ナンバー。「南からの聖なる風」を意味するタイトルのイメージそのままの曲。 吹き渡る風をイメージさせる形で使われている馬頭琴の音色が印象的。ふつうのストリングスではなく、あえて馬頭琴を用いた作り手のセンスが素晴らしい。 ■参考→ MUSICOの「サマーソング・コレクション」(私のリストとはほとんど重なっていません) |
クレイジーケンバンド『ZERO』 |
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2008-07-03 Thu 16:10
クレイジーケンバンドのニューアルバム『ZERO』(アーモンドアイズ/3150円)を、サンプル盤を送ってもらって聴く。8月13日発売。 10枚目の節目となるアルバム。それにあえて『ZERO』というタイトルを冠したのは、「節目を機に、原点に戻る」という意志のあらわれだろうか。 ジャケット・デザインも、黒地に大きなピンクの丸がドーンと印刷されただけのシンプルきわまるもの。ピンクの丸が「0(ゼロ)」を表わしているのだろう。 夏に発表されることが多いため、「日本の夏の風物詩」ともいわれるCKBの新作だが、今作も思いきり“夏仕様”の内容である。うだるように暑い夏の夜、オープンカーで街を流したときに感じるさわやかな風……という趣のゴキゲンな曲がずらりと並んでいる(けっして「青空の下、リゾート地を走る」というたぐいのさわやかさではない。CKBは「夜の音楽」「街の音楽」だから)。 一時期、CKBはよく「昭和歌謡」というくくりで語られた。だが実際には、「昭和歌謡」的な要素はCKBの一面でしかない。彼らの音楽は、ソウル、ロックンロール、オールディーズ、歌謡曲、ファンク、ブルース、ジャズ、ラテンなどを貪欲に取り込み、各ジャンルから「粋」と「男前」にあたる要素を抽出して編み上げたミクスチャーなのである。 本作もしかり。一つのジャンルにくくることが不可能な多彩な楽曲が並んでいるが、横山剣の男臭いヴォーカルが全体に統一感を与える“手綱”となっている。 横山剣のメロディー・メイカーとしての才、歌詞の中に豊かな物語性をもたせる才にはかねてより定評があったが、本作ではそれがいっそう高いレベルで開花している。10枚目の節目を飾るにふさわしい力作。極彩色の音楽エンタテインメントである。 イイネ! |
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二千花『二千花』 |
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2008-06-21 Sat 11:04
発売されたばかりの二千花(にちか)のファースト・アルバム『二千花』(よしもとアール・アンド・シー/2940円)をヘビロ中。 二千花は、ヴォーカルの宮本一粋(いっすい)とギター/キーボード/トラックメイキングの野村陽一郎の2人組ユニット。今年後半にブレイク間違いなしの逸材だと思う。私は、かつてブリリアント・グリーンが登場したときと同種の衝撃を受けた。 まず、野村の作る曲が素晴らしい。 とくに、これまでに発表された3枚の先行シングル「エーデルワイス」「Genius Party」「あたらしい水」は、いずれもとびきりの名曲だ。つづけざまに聴くとしばらく頭から離れないほど、強烈な印象を残す。3曲とも公式Myspaceでビデオクリップがフルレングス試聴できるので、ぜひ一聴されたし。 二千花・公式Myspace→ http://www.myspace.com/nichika 私がとくに気に入ったのは、「あたらしい水」。美しいピアノのアルペジオから始まって少しずつ盛り上がっていく、ホーリーな雰囲気のバラード。 「明日になれば 生まれ変われるかな」と、傷ついた者たちへの再生の祈りをこめた歌詞もよい。 「キミを傷つけるものたちの眠っている屋根にも/星は降るよ」というフレーズは、矢野顕子の名曲「ごはんができたよ」の、「義なる者の上にも不義なる者の上にも 静かに夜は来る みんなの上に来る」という一節を彷彿とさせる。 「赦し」と「蘇生」を謳いあげた曲。 宮本一粋のヴォーカルも素晴らしい。 YUKIのヴォーカル・スタイルからの影響を感じるが、YUKIよりももっと透明感のある声。コケティッシュであると同時に、スケールの大きさももったヴォーカル。一見さりげない歌い方だが、細部の表現力は新人離れしている。 2人のルックスも非常にカッコイイ。 宮本一粋はモデルかアイドル並みの“お人形系美女”だし、野村は浅野忠信と松田龍平を足して二で割ったようなイマ風のイケメン。 うーん、これは売れるでしょう。 |
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the band apart『Adze of penguin』ほか |
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2008-06-19 Thu 00:57
最近気に入ってます、「the band apart(ザ・バンド・アパート)」。日本の4人組ロック・バンドである。 5月に出た最新アルバム『Adze of penguin』と、前作にあたる『alfred and cavity』を購入してヘビロ中。 初めて聴いたとき、日本のバンドだとは思わなかった。歌詞はすべて英語だし、音があまりに垢抜けていて日本人離れしていたから。 バンアパ(と略すのだそうだ)の音は、すこぶるクールでオシャレなロック。 「オシャレなロック」といってもAORっぽいのではなく、先鋭的ないまどきのポストロックである。 ジャズ/フュージョン、ソウル、ファンクなど、幅広い音楽の要素を取り込んで編み上げられた、きわめて独創的で知的なロック。 演奏はソリッドでテクニカル、曲構成は緻密で複雑。にもかかわらず少しも難解ではなく、どの曲もキャッチーでポップ。涼しげな美メロと、ポール・ウェラーをもっと甘くしたようなヴォーカルが耳に心地よい。 ■バンアパらしい曲を「You Tube」からセレクト。ビデオ・クリップの「金のかかってない感じ」がなんとも。 「Still awake」 「I love you Wasted junks & Greens」 「katana」 「Moonlight Stepper」
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椎名林檎『私と放電』 |
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2008-06-07 Sat 11:09
椎名林檎のデビュー10周年記念盤『私と放電』(EMI/通常盤3600円)を、サンプル盤を送ってもらってヘビロ中。7月2日発売。 椎名林檎のデビュー時からのシングル・カップリング曲、アルバム未収録曲を余さずコンパイルした、22曲入り2枚組。 スタンガンをもって「放電」しているきわどいジャケット・デザインも、いかにも椎名林檎らしくてよい。ちなみに、同時発売のDVD(ビデオ・クリップ集)のタイトルは『私の発電』(笑)である。 アルバム未収録曲、もしくは未収録ヴァージョン(たとえば、「シドと白昼夢」は「真夜中は純潔」にカップリングされていたスウィンギング・ジャズ・ヴァージョン)ばかりなので、アルバムでしか聴いてこなかったファンにはありがたい1枚。 逆にいえば、「彼女のこれまでのシングルやDVD をすべてもっている」というディープなファンにとっては、とくに買う必要のないアルバムである。 シングルのカップリング曲でもけっして手を抜かない椎名林檎なので、収録曲は粒揃い。 「すべりだい」「眩暈」「あおぞら」「Σ」「17」「メロウ」「不幸自慢」「愛妻家の朝食」「意識」「映日紅の花(※)」あたりは、とくに素晴らしい。 ※「映日紅(いちじく)の花」=DVD『賣笑エクスタシー』にオマケでついていた「御宝コンパクトディスク」の収録曲。隠れた名曲 オルタナ的なヘヴィ・ロック・チューンからムーディーな“ジャズ歌謡”まで、ものすごく多彩な楽曲がごく自然に共存している。表現の幅が、並のアーティスト5人分くらい広い。 それでいて、どの曲にも彼女ならではの独創性があるため、全体には不思議な統一感がある。椎名林檎というアーティストの才能のきらめきを、改めて感じる1枚。 それにしても、椎名林檎は10年のキャリアを積んでもなお20代(現在29歳)なのだなあ。 てことは、『無罪モラトリアム』なんて名盤を作っていたころ、20歳になるやならずだったわけだ。ううむ、畏るべし。 |
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